ゆったりとした昼休みを終え いよいよ決勝ヒートが開始される。
昼休み時間は、無邪気な子供の顔だったKIDSライダー達だが
一度 レースとなれば その表情は一変する。
決勝ヒート 最初の戦いは、74Daijiroジュニアクラスからだ!
今回は、開幕戦という事もあり今シーズン参戦するライダーが
グリッド上に勢揃いした!
何年か前までは、台数が少なかった74Daijiroクラスだったが
今では、これほどまでの参戦ライダーが揃う程に成長!
74KIDSライダー達が更に増える事を願わずにはいられない。
決勝直前の和やかムードもここまで!
フォーメーションラップに向かうKIDSライダー達
スターティンググリッドに着き74Daijiroの排気音が
一際 唸りを上げる。
フラッグが天を指し 74Daijiroジュニアクラススタート!
飛び出したのはコーシ・ロッシ!
抜群のスタートを決めホールショットを奪う
PPスタートのハヤト・ロレンソは、3番手に沈んでしまい
苦しい展開かと思われたが
2ラップ目、3ラップ目のストレートで1台ずつパス!
ストレート中盤から伸びを魅せるハヤト・ロレンソのマシン
セットアップの差が大きく出る結果となった
ほぼ同じセットと思われるコーシ・ロッシとタイガーは
各コーナーで激しい攻防を繰り広げる
その後方では、急激なステップアップとなったリク・スピーズが
苦しい展開ながら自分に出来る精一杯の走りで
諦める事無くマシンを前に進めて行く。
激しい攻防を繰り広げるコーシ・ロッシとタイガーのバトルは
何ラップにも渡り繰り広げられ一瞬も気が抜けない展開
見守るパパ&ママも手に汗握る。
10ラップの決勝ヒート
開幕戦を制したのは、ハヤト・ロレンソ!
激化した2番手争いは、コーシ・ロッシが逃げ切った
僅かに及ばなかったタイガーだがポディウムの一角を勝ち取った
ステップアップとなったリク・スピーズは自己BESTを更新し
苦しいながらも実りある開幕戦となった。
続く決勝ヒートは、74Daijiro チャレンジクラス
このクラスは、デビューライダーを含むラップタイム
55秒までのライダーのクラスとなる。
その為 レース中に55秒を僅かでも切ってしまえば
章典外となってしまう。
このクラスに参戦した三井学級校長
レース前には・・・
「レースを盛り上げて上手く子供達に
トップチェッカーを受けてもらうよ!」
その言葉を聞き安心した番記者だった。
初レースのオウガ・レイニーとダイジロウ
(オウガ・レイニー)
(ダイジロウ)
見守る両親の心配はMAXだが
マシンに跨れば甘えは許されない・・・
初めて1人で戦う事となる2人のライダー
その小さなハートは、ドキドキが止まらないはずだ
紅一点のイロハ・クリスティーンは、僅かにキャリアがあり
リラックスした表情である。
スターティンググリッドに着きスタートの時を待つ・・・
日の丸が天を指すと同時にアクセルを煽り始める
この辺りは、エキスパートライダー達をシッカリと研究している
日の丸が振り下ろされ チャレンジクラススタート!
ロケットスタートを決めたのは、校長!
とは行かず・・・足がステップに上がらずバランスを崩し
クラッシュパットへ激突・・・良い滑り出しである
スタートを決めたのはオウガ・レイニー!
そのアウトからはイロハ・クリスティーン!
続いてダイジロウというオーダー
オープニングラップから一気にアドバンテージを広げるオウガ・レイニー
そのリードに心を乱されたか?イロハ・クリスティーン!
7コーナー立ち上がりで僅かにアクセル操作をミス
激しくテールを滑らせスリップダウ~~~ン!
再スタートを試みるもマシンの損傷が激しく一旦ピットにマシンを戻した
その混乱に乗じたのは校長!2番手にまでポジションを回復!
トップのオウガ・レイニーを追い駆ける展開
3番手を走るダイジロウは、ラップタイムの差はあるものの
一つ一つのコーナーを丁寧にクリアしながらも
徐々にペースを上げて行き非凡な才能を開花させていく
ピットロードに現れたのはイロハ・クリスティーン
マシン修復は無理との判断によりマシンをスイッチして戦列に復帰!
勝利の目は無いとはいえ全力で走る その姿はグッとくるものがある
大切な事は、案外 子供達が教えてくれるのかもしれない。
一方 トップを走るオウガ・レイニーはジワジワと校長にプッシュされ
苦しい展開となってくるも前だけを見つめマシンを走らせる
要所、要所で追いつきマシンを入れ込む校長だが
立ち上がりで離されてしまう
こういう展開であれば走るKIDSも楽しいはずだ
一進一退を繰り返すトップ争い レースはファイナルラップへ突入
2コーナー立ち上がりでアウトへ膨らんだオウガ・レイニー
その隙を見逃すはずのない校長は、マシンをインに入れ
トップに躍り出た・・・
4コーナーを立ち上がり最後のストレートで一気に差を詰め
5コーナーのインを狙うオウガ・レイニー!
だが!?
僅かに届かず・・・
そのままトップチェッカーを受けたのは・・・
まさに!
下種の極み!
KY丸出し!
三井学級校長 力一杯のガッツポーズ・・・。
章典外とは言え これは酷い。
ガックリと肩を落とすオウガ・レイニー
ほろ苦いデビュー戦となってしまった
実質 2位でチェッカーを受けたダイジロウ
最初のコメントにもある様に大切な第1歩を踏みしめた
序盤のアクシデントから復帰したイロハ・クリスティーンも
無事チェッカーを受け開幕戦を走り切った。
散々とKYだなんだと言っていたデブデブ・ストーナーだが
KYの極みは彼だったと言い切れる・・・。
非常に重い雰囲気になったピットの空気を変えたのは
74Daijiroエキスパートライダー達!
意地と意地のぶつかり合い!
74Daijiroの最高峰クラスだけに注目度は当然高い!
姉妹で引き継ぎたい74クィーンの座を狙うユメカ・スカーレット
その頂点の座を絶対に奪いたいハヤ・ブー!
何よりハヤ・ブーには、もう一つ絶対に勝たなければいけない
理由が存在する。
それは、昨年 校長と約束した
「優勝したら校長と同じカラーリングにしてやる」
この一言がハヤ・ブーの やる気スイッチに火を点けた!
一方 直近のライバル対決は、シラ・ガミーノシスターズの末っ子
メイカ・ジュリエットを倒す事
その為にシーズンオフの間 懸命にテストを重ねてきた
イッキ・ドゥーハン と ランディー・ユーマ。
タイムアタックでは先行されたものの
この2人の特徴はスロースタート
決勝では必ず好バトルを演じてくれるはずだ!
その74Daijiroエキスパートクラスのライダーがグリッドに着き
スタートの瞬間を待つ・・・
KIDSライダーとはいえ その眼光は大人のそれと変わらない
日の丸が上がり・・・74Daijiroエキスパート スタート!
最高のスタートを切ったのは!?
目の前にニンジンがぶら下ったハヤ・ブー!
PPスタートのユメカ・スカーレットは若干出遅れたか?
ホールショットを決めたハヤ・ブーに対しインフィールドで
早くもプッシュするユメカ・スカーレット!
その後方は、ランディー・ユーマがメイカ・ジュリエットを抑え込み
更にその後方では、イッキ・ドゥーハンが反撃体制を整える
一団は、2つのグループに分かれ2対3の形態!
先行するハヤ・ブー VS ユメカ・スカーレットは
マイラップ インフィールドで差を詰めマシンを滑り込ませるが
あと一歩 届かない もどかしい状況!
ストレート中盤から一気に伸びを魅せるハヤ・ブーのマシン
本日のセットは大当たり!
ヤ・スーシもご満悦の様だ!
ピットでは?
ハヤ・ブーに優勝して欲しくない校長はユメカ・スカーレットに対し
激しいゼスチャーで抜け!と猛アピール!
人間 金銭が絡むとあっけない程 汚くなるものである
後方のステップアップ組のバトルは、メイカ・ジュリエットが
ランディー・ユーマが閉じたドアを強引に開け
3番手にポジションを上げた。
先行された事により心が折れるかと思われたShield Racingの2人
昨年からの成長の賜物!
諦める事無くマシンを前へ!
少しでも差を詰める為 アクセルをワイドオーオープンさせ
必死に戦っていた。
この苦しい展開でも諦めない強さは 必ず未来へ繋がるはずだ。
一方 一進一退を繰り返す ハヤ・ブー VS ユメカ・スカーレット
ラスト2ラップの5コーナーで鮮やかにマシンをインへ入れ込んだ
ユメカ・スカーレットが遂にトップを奪取!
このままで決着か!?
いや!
最高のセットを出したマシンは、ストレートエンドで再び
ハヤ・ブーにトップを奪還させた!
ファイナルラップ!
ユメカ・スカーレットの最後の抵抗も敵わず
開幕戦は、ハヤ・ブーが勝ち取った!
狂喜乱舞のヤ・スーシファミリー!
その横で金の勘定を始める校長・・・
ピットへマシンを戻したハヤ・ブーの第一声は・・・
「校長!色塗って!」であった・・・。
開幕戦の勝利とNEWカラーへの塗装権を勝ち取ったハヤ・ブー
おめでとう!
と素直に言えない番記者が居る。
開幕戦もいよいよ大詰め!
ファイナルイベントを飾るのは
ミニGP、ミニGP2の決勝レース!
このクラスも 開幕戦という事もあり全体での写真撮影となった。
ここまで出番の少なかったケロケロ・フクダ!
2012年の年間チャンピオンを獲得した勢いを今年もそのままか?
はたまた、絶対王者のニシム・ラッケンジがタイトル奪還か!?
それともナインエリア、ワイドランドの刺客の2人が
開幕戦を掻き回すのか!?
デビューライダーのホノカ・マーガレットのポジションも気になる所!
ファイナルレース!
スターティンググリッドに着いたライダーは、闘志を剥き出しにする
最高のクラッチミートを狙い アクセルを激しく煽る・・・
開幕戦最後の日の丸が上がり
ミニGP、ミニGP2 決勝スタート!
飛び出すのは、やはり この男!
ナチュラ最軽量ライダー ケロケロ・フクダ!
ここまでは、いつも通りの展開!
2番手は?
王者奪還を狙うニシム・ラッケンジ!
3番手にナインエリアからの刺客シルバーライダー
4番手争いは、熾烈!
タケ・ウッチーニ、オサム・シュワンツ、シロ・マンシェルが
3ワイドで2コーナーへ向かう!
後方では、スタートを決めたフク・ナンチェが
直後の混乱でドラゴン・エドワーズと接触し
抜群のスタートが帳消しになってしまった
その横をすり抜けたのは、ホノカ・マーガレット!
これにより大きくポジションを上げる。
一方 トップ集団は2ラップ目に突入
1コーナーへ向かう一団!
スリップから抜け出したニシム・ラッケンジ!
得意のレイトブレーキングで前に出るも
クロスラインで交わすケロケロ・フクダ!
後方に着けていたワイドランドの刺客オサム・シュワンツは
1コーナーでコースアウト!
これによりトップグループは、5台のバトルから4台へ!
コース復帰したオサム・シュワンツは、最後尾までポジションダウン
非常に苦しい展開となってしまう。
レースが大きく動いたのは その直後の4コーナー侵入
トップを走るケロケロ・フクダの苦手とする4コーナー侵入
昨年の苦い経験を生かしインを締めるブロックラインだが
まだ甘かった!
僅かなドアの隙間を狙い澄ました様にニシム・ラッケンジが
マシンを滑り込ませる!
それに続く様にシルバーライダー、タケ・ウッチーニも
一気にパスしていく!
これによりケロケロ・フクダは4番手にポジションダウン!
セカンドグループでは、カルロス・サカイーラVSシロ・マンシェル
のガチンコバトル!
お互いに実力が拮抗しているだけにファイナルラップまで
決着が着くのか!?
スタート直後の接触により大きくポジションを落としたフク・ナンチェは
後方でのバトルから抜け出せないでいた
そのバトルにはドラゴン・エドワーズ、ホノカ・マーガレット
そして2ラップ目にコースアウトしたオサム・シュワンツが加わる
珍しい顔ぶれとなっている
本来のスピードが出てこないオサム・シュワンツ
コースアウトの時点でマシンに損傷を抱えたか?
ポジションを入れ替えながらラップを消化
大健闘は、ホノカ・マーガレット!
デビューレースとは思えない程の冷静なレース展開
今後の成長が非常に楽しみである。
レースも終盤 一通り落ち着いたポジションとなり
このままチェッカーであろう そう思ったのも束の間!
2番手争いのシルバーライダーとタケ・ウッチーニが急接近!
残りのラップで最高のショーを演じる事となる
テールトゥーノーズかと思えばサイドByサイドの意地の張り合い
一歩も引かないレース展開に観客は静まり返る
2番手を勝ち取るのはどっちだ?
ジワジワと中断グループまで追い上げてきたオサム・シュワンツ!
激戦区ワイドランドの底力というべきか?
しかし 今日はリズムが悪かった・・・
6コーナー侵入で痛恨の転倒!
すぐさまマシンを起こし再スタートを試みるも
マシンがダートにハマり再び転倒・・・
戦列に復帰は無理との判断!
オサム・シュワンツ 残念!
ここでリタイヤとなった・・・。
ファイナルラップ!
前戦タマダカップの勢いは健在
ニシム・ラッケンジが2秒強のリードを保ったまま
開幕戦をトップチェッカー!
激しい2番手争いは!?
シルバーライダーが接戦を制した
最終戦チャンプ タケ・ウッチーニは追撃及ばずも
堅実にポディウムを獲得となった。
ミニGP2は、デビュー戦のホノカ・マーガレットが制した
同クラス ドラゴン・エドワーズは、1日を通し
マシンの不調を抱えたまま不完全燃焼の開幕戦となった。
時折 小雨が舞った決勝レース
チェッカーと同時に雨脚が強まった。
天気の神様も開幕戦に水を差す程ヤボではなかったようだ。
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記事 mini-motoGP.com番記者
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