2009HSR冬の8時間耐久オートバイレース

去る2009年12月20日 HSR九州にて気温4℃という寒空の中 今年最後のイベント 8時間耐久レースが行われた。
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予選には三井選手は姿を見せず、西村選手と竹内選手によるセッションとなった。
目まぐるしく変わる天候に振り回されながらも総合26位、クラス5位とまずまずのポジションを西村選手が獲得。
明日の決勝での活躍を期待させた。
予選後西村選手のコメントでは「マシンが思うように走らないんだ、エンジン交換をした方がいいかもしれない」と不安要素もある事を伺わせた...
決勝当日は朝から雪がチラつく中、三井選手率いる20番ピットでは慌ただしくエンジン交換が行われ決勝ギリギリにセットが終わりグリッドについた。

 

 

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タイヤ選択に悩みながらもドライで行けるとの判断した西村選手がユーズドタイヤでのスタートを決断。


午前9時 長丁場の耐久レースが花火の号砲と共にスタート。
第一ライダーである西村選手が快走し3位を走行。
その間 三井選手にインタビューをする事が出来た。
「今日のコンディションはツラいね、フリー走行もなかったから、どれくらい行けるか分からないけどファンの為にも全力を尽くすよ」といつもの力強いコメントだった。
3位を快走中の西村選手だが いつもの様にペースが上がらずマシンの不安要素が確定的な物となった...しかし そこは絶対王者の西村選手、スリップを使いながら なんとかペースを上げていくのだが、1時間を経過したその時...最終コーナーを飛び出し派手な転倒を期した西村選手の姿があった。
ケガも心配されたが すぐに立ち上がりピットへと入ってきた、外装とは裏腹にマシン自体に問題もなく簡単な修復で我がヒーロー、三井選手へとチェンジ。
14位まで落ちた順位をどこまで上げるのか期待されたが思うようにペースがあがらず期待外れかと思われたが徐々にペースを上げ 気が付けば3位を走行。
しかし...HSRの魔物は三井選手をも襲った。
シケインを立ち上がった その時 エンジンストップ...再始動を試みるがエンジンに火は入らず、リタイアかと思われた...ファンからも悲鳴が上がった その瞬間...諦めない三井選手はマシンを約500メートル全力で押し始め
息も絶え絶えにピットに辿り着いた それに応えるようにスタッフが全力で修復し竹内選手を再びコースへと戻していった。
19位まで落ち、尚且つショートカットによる2周減算のペナルティ。もはや入賞圏内も無理と思われた...。
決して諦めない竹内選手が鬼神の走りでベストラップを連発し徐々にポジションを上げていった。そして、エース、西村選手へチェンジ
絶対王者の維持で こちらもベストラップの連発しポジションアップ。
午後3時過ぎ最後の走行となる三井選手の登場
懸命に走るもペースが上がらず そのまま竹内選手へとチェンジのはずだったが...ポジションが接近していた為 ライダーチェンジは行わず残り1時間を三井選手に託した。
それに応えるかのように少しずつペースを上げ...午後5時
長かったレースはチェッカー・を迎えた。
昨年の雪辱戦となった今回だが...夢 叶わぬも6位入賞
夢は来年へと持ち越された。


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レース後、3人のライダーからコメントが貰えた。


西村選手

「今回はトラブル続きで大変だったけど、入賞できて少し救われた気分だよ、来年こそは優勝したいね」


※竹内選手
「本当に大変な1日だったよ、だけどレースにトラブルはつきものさ。そこで勝ってこそドラマがあるんじゃないかな。来年こそ1番高い所へ登るつもりさ。」


三井選手
「大変だったね、だけど入賞できて良かったよ、ファンも喜んでくれたしね。正直ここまで来れると思わなかったよ、スペシャルマシンを操りのに苦労したけど それは僕のレベルがまだまだという証拠さ、来年 ここのシートに座れるといいけど もし座れるのなら優勝したいね。」


最後に8耐には数々のドラマがある事を実感させられた、来年またここで どんなドラマがあるのか楽しみである。
そして、三井選手の笑顔が忘れられなかった。

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