2010mini-motoGP開幕戦 A-ONEサーキット 

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風は冷たいものの、昨日の春の嵐から一転して天候に恵まれた3月21日・A-ONEグランプリ開幕戦。
長いシーズンオフを終え2010年を占う熱い戦いが始まろうとしていた...
午前7時、開門と同時に、開幕戦を心待ちにしていた大勢レースファンがなだれ込んだ。
本来なら兄弟チームであるFSRも参戦予定だったが監督兼、エースライダーのナカムラ・コーイチロッシと天才メカニックY氏は視察のみとなった。
両チームのライダー、監督からのコメントはこうだ...

♯16 三井選手
「09年は話題ばかりが先行して結果が付いて来なかったね...ライバルは全員だ、今シーズンはタイトルを取りに行くよ、マシンは少しパワー不足だけどチームの雰囲気はいいからね。右足?大丈夫だと思うよ、言い訳は用意してあるからね。」

FSR ナカムラ・コーイチロッシ
「チームの問題は、まだまだ山積みだ。今回は三井選手に任せるよ。」

両チーム明暗を分けた開幕戦となった。
そして今回がA-ONE初参戦となり注目の#63 西村選手。

「元々、興味はあったんだ。今回はコース変更もあったから初参戦だけど、チャンスがあるとすればソコだね。」

底力のあるベテランライダーだけに初参戦とはいえダークホースとなるのは間違いないだろう。
もう1人のダークホースが...ヨシオ・コジマだ...
時代遅れになったオッパッピーの発言こそないものの、その走りは健在で昨日のテストでも西村選手と同等のタイムを連発していた。

そして今や時の人、

#8 浅里選手「チームの財政難でテストが殆ど出来なかったんだ、だけど自分を信じて今日はやるだけだよ。」

各ライダー開幕への思いは様々だが結果は神のみぞ知る...といった所だ。
午前9時 決勝へ向けたセッションが開始された、今回Wエントリーとなったストーナー&ヨシオは積極的に周回を重ね

三井選手   37:35

Y・コジマ       37:16

西村選手 37:20

浅里選手は    37:42

と全体的にペースが上がらなかった。
R16クラスの予選Hのグリッドは

Y・コジマ 3位
N・R・ケンジ4位三井選手5位
浅里選手6位

続いてオープンクラス予選H...
P・PはY・コジマセカンドグリッドに三井選手
ブラックアウトで一斉にスタートするも2周目に赤旗中断。
再スタートで抜群のスタートダッシュを見せたのは三井選手だった!
コジマが来るかと思われたがマシントラブルによりストップ、そのまま三井選手が逃げ切りトップでチェッカーを受け決勝へ期待を膨らませた。

続けてR16予選H
トップを奪ったのは...初参戦の西村選手
タイムアタックで転倒があったものの貫禄のPPゲット。
セカンドグリッドには浅里選手 3番手に三井選手
ヨシオ・コジマは、またもやトラブルに見舞われストップ、最後尾からの決勝となった。

#63 「今日の路面はスリッピーだけどリスクを恐れず行くだけだね」

#8 「上手くいってるよ。決勝では手堅く行くつもりだね、だけどスキがあれば構わず奪い取るつもりだ」

#16「まずまずだね。今日はコケる気がしないんだ。女神は僕に微笑んでる気がするよ。」

#12「トラブル?そんなの関係ねぇ!はい!オッパッピー」

と勢いのあるコメントだった。

午後2時オープンクラス決勝スタート...本来なら気持ちよくスタートするはずだったが、ここに来て・・・

気を取り直し...
午後2時ブラックアウト!
スタートで飛び出したのは2STモンスターを操る木村選手追いかけるは我らが三井選手!
2周目までは押さえ込まれたが3周目6コーナー入り口で三井選手がインを差しトップへ躍り出た!いつの間にか先行していた侵略者へ追撃態勢...賞典外なので追う必要はないのだが、そこは男ストーナー激しくプッシュしていった、しかし倍以上の排気量の差があるマシンはストレートで簡単に置いて行かれるのだかインフィールドへ入るとジリジリと差を詰めていった。スタンドからも、取材の私も我を忘れ「ゴー!31!」と叫んでいた。結果的には大差が付いたのだが三井選手の熱い走りを見たファンからは涙がこぼれていた...。

クライマックス!
R16決勝・
最速番長西村選手か?
時の人浅里選手か?
バテバテの三井選手か?
はたまたオッパッピーなヨシオか?
午後3時ブラックアウト!
ホールショットを奪ったのは西村選手
次いでバテバテ三井選手
3・4番手は浅里選手と4STタ・カジョー!
このまま引き離しに掛かると思われた矢先...2コーナー入り口にて西村選手がフロントから激しくスリップダウン!トップに躍り出たのはバテバテ三井選手!(三井選手談)「俺の時代キターと思ったね」
オープン決勝の勢いをそのままにジワジワと差を広げて行くかと思われたが...8周目にコジマが最後尾からトップへ...ギャグはスベるが走りはスベらなかった!今までの鬱憤を晴らすかの様にぐんぐんと三井選手を引き離して行った!
ここで電池が切れたかの様に三井選手はラップダウンし仕切りに後ろを気にしだした...勢いはなくなりメンタルの弱さを露呈するも懸命に2位をキープ、しかし女神に見放された三井選手は魔の手に渡り5コーナー入り口、西村選手同様のフロントからスリップダウン!
スタンドからは悲鳴が上がった!
再スタートを試みるがエンジン始動せず...リタイアとなった。
最終結果は...
P1 ヨシオ・コジマ
P2 タ・カジョー

P3 河口選手

期待された浅里選手は4位となった。

#63 西村選手
「言葉はないよ...
ストーナーとも決勝前にフロントに違和感があると話していたんだ。2台とも その通りになってしまったね。同じヘマは二度としないよ。ファンの為にも僕を目標にしている子供達の為にもね。」
と落胆の表情を見せないメンタルの強さを伺わせた。

#16 三井選手
「R16では勿体ない事をしたよ。ロッシの前で良い結果を残すつもりだったけど、そうは行かなかったよ。フロントのジャダーが酷かったしタイヤも終わってたんだ、あれ以上はどうしようもなかったけど...オープンでタナボタとはいえ3年振りの1位を取れたから今日は好しとするよ。今からはサイン責めの時間だね。」
とファンサービスを忘れない三井選手であった。

#8 浅里選手
「敗因は女神を連れて来なかったのと、とにかく経験不足だよ。速さには自信があるんだ!もっと経験を積んでライバルを負かしたいね!」
勢いがあるだけに今後に注目したい。

#4 河口選手
「1年のブランクは取り戻せたんじゃないかな、ただ詰めが甘かったね。次回は僕が高い位置に居るはずだよ。」
本日のファステストラップを出しただけに手ごわいライダーになるのは間違いないだろう。

#12 ヨシオ・コジマ
「ギャグの様にスベる事はなかったね。ただストレスの溜まる1日だったけど結果オーライだ!また参戦したいね。」
トラブルに泣かされながらも持ち前の折れない心が好結果を生んだと言えよう。

FSR監督V・コーイチ・ロッシ
「今日はストーナーに友紀いや勇気を貰ったよ僕達も態勢を立て直して参戦していくよ。」

※スリッピーな路面が各ライダーの明暗を分けたが混戦となり見る側にとっては盛り上がる展開となった。
ここから全体が盛り上がる事を願わずにはいられない。


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