タマダカップ スプリント & 2時間耐久レポート

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3月24日 タマダ・ナショナルサーキット

 

天候 : 曇りのち晴れ

気温 : ボチボチ

路面 : ドライ

観客 : 19275人

 

土曜日セッション

 

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衝撃的な参戦発表から数日が経つ23日 土曜日

 

タマダサーキットのピットに1台の紫色のマシンがあった。

 

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西村塾ワークスは、ここタマダ・ナショナルサーキットへマシンを

 

適応させるべくセット&トライを繰り返し

 

フレッシュタイヤを何セットも投入するも

 

この日のBESTタイムは42秒662でセッションを終了し

 

明日へ課題を残しながら この日を終えた

 

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ニシム・ラッケンジ

「なかなか良い所が見付からなくて厳しい状況だ

チームは今夜、徹夜でマシンを仕上げると約束してくれたから

明日には状況が好転すると信じてるよ」

 

明けて翌24日

 

二輪界のアイドル チサト・パトリシアが合流

 

FP1へ向けチームスタッフが準備へ取り掛かる

 

チサト・パトリシアの回りにはファンが集まりサインを求めるのだが

 

既に戦闘モードへと気持ちのスイッチを切り替えた彼女は

 

マネージャーと共にピットへと消えていった。

 

FP1

 

スタッフによる徹夜の作業が報われた

 

ニシム・ラッケンジのマシンは昨日よりも明らかにスピードが上がり

 

コンディションは良さそうである。

 

一方 初のタマダとなるチサト・パトリシアは、コースを学習する為

 

一つ一つのコーナーを丁寧に走り込み スタッフと共に

 

マシンをセットして行く

 

途中 ニシム・ラッケンジからのデータをフィードバックさせ

 

マシンセットの時間を大幅に短縮させる事に成功

 

FP1の少ない時間を有効に使う事となった。

 

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FP1終了後 ニシム・ラッケンジのピットが騒がしくなる

 

「僅かだがパワーが逃げているクラッチを交換してくれ!」

 

この言葉に反応したスタッフ

 

すぐさま作業に取り掛かった。

 

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FP2を捨てても良いとの判断 これが吉と出るか凶と出るか・・・。

 

激戦地ワイドランドへ挑戦状を叩き付けたチサト・パトリシア

 

FP2では更にタイムを更新させ 続くFP3では

 

ニシム・ラッケンジと遜色ないタイムを連発

 

TTへ向け十分な手応えを掴んだ様だ。

 

TT (タイムアタック)開始

 

少しでもマイレージを稼ぎたい 


ニシム・ラッケンジチサト・パトリシア

 

ゲートオープンと共にコースイン

 

強豪ライダーが揃うタマダカップではクリアラップが中々取れない

 

僅かな隙を伺う2台のマシン

 

先にクリアラップを見付けたのはチサト・パトリシア

 

7ラップ目に41秒094をマーク 暫定2位

 

その次のラップにはニシム・ラッケンジもアタックに突入!

 

マシンの仕上がりはどうだ!?

 

最終コーナーを抜け40秒746を叩き出し暫定PP

 

他のライダーはどうだ?

 

スプリント タイムアタックの結果は?

 

ニシム・ラッケンジPPを獲得

 

チサト・パトリシアが3番手とフロントランナーの一角を獲得

 

チサト・パトリシア

FP1からTTまでチームは本当に良い仕事をしてくれたわ

ニシム・ラッケンジまではタイムデファレンスはあるけど

追い付けない程ではないと思う 

決勝はスタートを決めてトップに出たいわね!」

 

初参戦のタマダカップで勝利を勝ち取る事ができるか!?

 

続いて2時間耐久のTTが開始された

 

予選を担当するのはニシム・ラッケンジ

 

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今回 チサト・パトリシアとペアを組むにあたって

 

本日は散髪をし小綺麗にしてきたニシム・ラッケンジ

 

このタマダカップ耐久は1次予選 2次予選とあり

 

1次予選上位はSS(スペシャルステージ)が用意される。

 

1次予選で1番時計を叩き出したニシム・ラッケンジ

 

続く2次予選 スペシャルステージでも1番時計を叩き出し

 

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2時間耐久でもPPを獲得する。

 

ここで少しタマダカップを紹介しよう

 

ナチュラシリーズと日程が重なるレースが多いのが非常に残念なのだが

 

是非参戦して頂きたい最大の理由がある

 

このタマダカップもライダー主催によるイベントである事

 

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           (インタビューもある!)


そして!!!

 

これは、ナチュラシリーズにもmini-motoGP CUPにも無い

 

最大の魅力!

 

それは・・・

 

綺麗なレースクィーンの存在である!

 

スナップショット 1 (2013-03-27 13-13).jpg

PPを獲得すればスタートまでの数分間2ショットを堪能でき

 

優勝すれば・・・ムフフな事が!?

 

スナップショット 28 (2013-03-27 13-07).jpg スナップショット 29 (2013-03-27 13-08).jpg

あるかないかは、参戦して確かめて頂きたい!

 

それでは、スプリント決勝です。

 

同ピットとなるニシム・ラッケンジチサト・パトリシア

 

お互いの健闘を祈りコースへと向かう・・・。

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この2人に対しワイドランドの猛者達が黙ってるはずもない

 

セカンドポジションを獲得したmini-motoGP.comでもお馴染みの

 

Team絶頂メンバーが それを阻止するべく虎視眈眈と隙を狙う。

 

勝つのはだれだ!?

 

グリッドに着きスタートの時を待つ・・・

 

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タマダカップ開幕戦・・・

 

今 スタート!

 

飛び出したのは!?

 

ニシム・ラッケンジ!

 

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そこへ襲い掛かるのは抜群のスタートを決めた

 

3番手スタートのチサト・パトリシア!

 

ホールショットを奪うのは?

 

届くか?チサト・パトリシア

 

アウトからマシンを被せて行く!

 

スナップショット 7 (2013-03-27 12-53).jpg

だが僅かに届かない・・・

 

オープニングラップを制したのはニシム・ラッケンジ

 

少し離れてチサト・パトリシア 

 

その後ろにTeam絶頂 ISOMURA

 

この3台が抜け出しバトルを開始

 

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2番手を走行のチサト・パトリシアに対し

 

4秒のアドバンテージを広げるニシム・ラッケンジ

 

絶対王者の貫録を魅せ付ける その走りにチサト・パトリシア

 

少しウットリ・・・・

 

するはずも無く 更にマシンをハードプッシュさせる

 

レースも中盤に差し掛かる7ラップ目

 

チサト・パトリシア陣営からサインが出された

 

P UP↑(ペースアップ)

 

このサインと共に排気音が一際大きくなる

 

それと同時にニシム・ラッケンジの背後にジワジワと迫る

 

8ラップ目 4秒近くあったアドバンテージが一気に消え

 

テールto ノーズのバトルへと展開

 

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NSFのエンジンパワーはストレート中盤から伸びをみせ

 

1コーナーでニシム・ラッケンジへチャージ開始

 

インに僅かにノーズを入れるも ここは経験値の差

 

そう易々とは前に行かせない

 

3コーナー、4コーナーとハードプッシュ

 

パスする為の種を蒔くチサト・パトリシア

 

どこで仕掛ける?

 

レースはファイナルラップへ突入

 

猛チャージのチサト・パトリシア

 

それを許さないニシム・ラッケンジ

 

このままのポジションで決着か!?

 

残すコーナーは あと2つ

 

7コーナーを立ち上がったその時であった

 

ニシム・ラッケンジのマシンが僅かにアウトへ膨らんだ

 

これを見越していたか?

 

変則的なラインでマシンをイン側へ入れ込むチサト・パトリシア

 

アクセルワイドオープン!

 

カウルが激しくぶつかり合う!

 

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前に出るのは・・・チサト・パトリシア

 

遂にトップを奪取!

 

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最終コーナーへ向かう2台のマシン

 

これで決着がついたか?

 

いや!

 

まだ終わらない!

 

ラインをクロスさせニシム・ラッケンジがインにマシンを入れ

 

再びトップを奪い返す!

 

更にそのラインをクロスさせチサト・パトリシア

 

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コントロールラインへ向けアクセルワイドオープン!

 

後はマシンパワー勝負だ!

 

散髪したニシム・ラッケンジか?

 

可愛いチサト・パトリシアか?

 

伏せる!

 

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空気抵抗を少しでも減らす為 目一杯 伏せる!


しかし顔が若干長いニシム・ラッケンジは伏せきれない!


トップは!?

 

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ニシム・ラッケンジ!

 

ニシム・ラッケンジがトップチェッカー!

 

チサト・パトリシア僅かに届かず。。。

 

その差 0.085秒!

 

大人げなくガッツポーズする散髪したてのニシム・ラッケンジ

 

項垂れるチサト・パトリシア。

 

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僅か1本のレコードラインが明暗を分けた結果となった・・・。

 

ニシム・ラッケンジ

「ファイナルラップの僅かなミスを彼女は見逃さなかったね

立派に成長したと思うよ!

今日は僕に僅かな運があっただけだから

次にバトルになった時は どうなるか分からないね。

シーズンの滑り出しは上々となったから

この勢いでナチュラシリーズも決めて行きたいね!

先ずは、次の耐久でもポディウムを狙うよ!」

 

チサト・パトリシア

「ファイナルラップで上手く仕掛ける事が出来たと思ったけど

トップに立った瞬間が悪かったわね

勝ちを焦るあまりにアクセルを開けるタイミングが僅かに早くなり

ラインを膨らませてしまったの

それが0.085秒の差ね。

でも良い勉強になったわ!

また散髪したての彼にリベンジ出来る様 プッシュするわよ!」

 

ラスト5ラップは見る者にとっては最高のショ―となったのは

 

言うまでも無いであろう。

 

女性初のタマダウィナーも期待したのだが

 

一枚上手のニシム・ラッケンジに阻まれた

 

この借りはドコで返すのか?

 

チサト・パトリシアファンは期待して待ちたいと思う。

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その好バトルを演じた2人が次に挑むのは

 

2時間耐久レース

 

昨日の敵は今日の友 とはよく言ったものだ

 

ニシム・ラッケンジのキャリア初となる女性ペア

 

それも売り出し中のチサト・パトリシアとなれば

 

テンションは上がりっぱなしだ!

 

散髪したくなるのも分からなくはない。

 

当然 チサト・パトリシアの分も頑張る!

 

のかと思えば?

 

ニシム・ラッケンジ

「ちさっちゃぁん!スタートライダーお願いね!

ライダー交代は、1時間半後ね!」

 

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チサト・パトリシア

「・・・・は・・・はい・・・」


はい と言うしかない見えない圧力

 

魚肉ソーセージを食べながらチサト・パトリシアは思った・・・

 

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「2時間の耐久レースで1時間半を私が走るの・・・?」

 

番記者も酷いと思った。。。

 

そうこうしている内に2時間耐久のスタート時刻

 

レースクィーンがサーキットに華を添える

 

ナチュラシリーズにもあれば良いのにと番記者は思った。

 

スタート30秒前

 

マシンの反対側へ向かうチサト・パトリシア

 

西村塾スペシャルをどう乗りこなすか見ものだ!

 

日の丸が振り下ろされ2時間耐久スタート!

 

一斉にマシンへ掛け寄るライダー達

 

PPスタートのチサト・パトリシアも走る!

 

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マシンに跨りエンジンスタート!

 

エンジンスタート!

 

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エンジンスタート?

 

エ・ン・ジ・ン・スタート?

 

他のマシンが通り過ぎる!

 

焦るチサト・パトリシア!

 

頑張れチサト・パトリシア!

 

次の瞬間!

 

パァン!

 

ようやくエンジンスタート!

 

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ポジションを大きく落としてしまいオープニングラップは9番手

 

マシンにもまだ適応できてない感じだが

 

ラップを重ねる度にペースも上がり始め

 

それと同時にポジションも上がって行く

 

この辺りの対応力は流石の一言!

 

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短いキャリアながらもシッカリと沢山の事を吸収してきた

 

結果であろう。

 

学生の本分である勉強も どこかの学級の生徒と違い

 

上から数えた方が早いという事だ。

 

見習って欲しいね。

 

さて?

 

その勉強も優秀なチサト・パトリシア

 

30分を経過した頃には2番手にまでポジションを上げて来た

 

残り1時間・・・

 

まだまだ先が長いなぁ

 

可哀想だなぁ

 

そのファンやスタッフの心配を他所に必死で走るチサト・パトリシア

 

しかし!

 

50分を過ぎた辺りで首を振りだした

 

もう限界!の合図である

 

そのタイミングでトップを走るマシンがピットイン

 

チサト・パトリシアがトップに立った!

 

もう少し頑張れ!

 

ピットウォールでスタッフが合図を送るが

 

チサト・パトリシアイヤイヤイヤ!

 

じゃぁ ここはピットクルーの腕の見せ所

 

素早い燃料チャージで送り出すしかない

 

ピットインのサインが出され

 

次のラップでチサト・パトリシアがピットイン!

 

燃料をブチ込んでピットアウト!

 

ポジションは?

 

トップをキープ!

 

後はニシム・ラッケンジに任せよう!

 

チサト・パトリシアは大丈夫か?

 

チ~~~~~~~ン!

 

完全にグロッキーであった

 

お疲れ様!

 

残りを任されたニシム・ラッケンジ!

 

2番手を走るマシンと同ラップ

 

ココから残り1時間チョイ

 

2番手のマシンと延々バトルをする事となる

 

一瞬でも気を抜けばポジションを奪われてしまう

 

だが そこは絶対王者

 

淡々と同じペースで1時間チョイを走り切り

 

ニシム・ラッケンジ & チサト・パトリシア

 

トップチェッカー!

 

Wウィン達成となった!

 

初のタマダカップ参戦となった2人のライダー

 

結果はご覧の通り満足のいく内容ではないだろうか?

 

ニシム・ラッケンジは、今シーズンの弾みになり

 

チサト・パトリシアは、今後に繋がる


セットアップ能力を学習できたはずだ

 

この先も 2人から目が離せそうもない!

 

最後にチサト・パトリシアのコメントを紹介しよう

 

チサト・パトリシア

「今回の遠征では、本当に学習する事が多くて

自分自身のキャリアに大きな自信になったわ!

スプリントでは僅かな差で負けてしまったけど

これも学習の一つとして受け止めるわ

このような機会を与えてくれたチームに感謝したいし

ニシム・ラッケンジにも ありがとうと伝えたいわね。

本当に感謝の気持ちで一杯よ!

応援してくれたファンの皆にも感謝している!

これからも宜しくね!」

 

大きな自信を得たチサト・パトリシア

 

次のターゲットは どこのサーキットだ!?

 

 

記事 : mini-motoGP.com番記者

 

写真 : ニシム・カトリーヌ

 

プチ情報 : チサト・パトリシアパパ

 

 

Next : いよいよ開幕 ナチュラシリーズ 注目ライダーのコメントだ

 

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