5月19日 ナチュラ・インターナショナルサーキット
天候 : 土砂降り&霧
気温 : それなり
路面 : プール
観客 : チラホラ
ライダーテンション : だだ下がり
昨日の晴天とは打って変わり雨となった・・・いや
雨というより土砂降りのナチュラ・インターナショナルサーキット
HRCウェザーチームの予想はピタリと当たった。
予想以上の悪天候によりオーガナイザーはスタッフ並びに
各チーム関係者を集め緊急のミィーティングが行われた
約10分後 スタート時刻を遅らせレース開催との決定が下され
各チーム共 昨日のデータを元にマシンをコンディションに合わせ
FP(フリー走行)に臨んで行く。
74Daijiroを走らせるチャレンジクラスのライダーは
初のウェットコンディションに戸惑いながらも随所に
非凡な才能を魅せ激しい雨の中で的確なラインを探る作業を遂行
何度か転倒するライダーも見られたが 持ち前のガッツで
すぐさまマシンを起こしコース復帰するなど
開幕戦から一回りも二回りも大きく成長した姿を見せる
一方 MiniGP1クラスの歴戦ライダー達の対応は早く
マシンセットは元よりチームの対応力は流石と言った感じだ。
TT(タイムアタック)間近と迫った時であった
ナチュラウェザー特有の霧が発生
視界が更に悪くなっていく
この状況に対しレースディレクターは、緊急の場合に備え
ドクターヘリのパイロットと相談
ヘリのOKが出ればコースオープンとなるのだが・・・
5分後 ピットロードのシグナルにブルーのランプが点灯
TT開始となった。
難しいコンディションとなったナチュラサーキット
74Daijiro エキスパートクラスからセッション開始
このクラスになるとライダーもチームも落ち着いたものである
淡々とセッションへ向け準備を進める
このクラスは、開幕戦の覇者 ハヤ・ブーと
最速DNAを受け継ぐユメカ・スカーレットの
ガチンコ勝負がメインであろう
そして この勝負には、もう1枚の絡みが存在する
ヤ・スーシ VS シラ・ガミーノ
ギャラリーからすれば この勝負の方が面白いのは確実
両者とも非常に強い個性を持ち合わせてるだけに
目が離せない!
コースインした各車 タイヤを労わりながらも相手の出方を伺う
早々にタイムをトップタイムをマークしたのは?
ユメカ・スカーレット!
これを確認したハヤ・ブーは一気にペースアップ
ここから両者 一歩も譲らずのタイム合戦となる
ここまで出番の少ないメイカ・ジュリエットは
テンションが上がらず1分2秒と露骨にヤル気のなさをアピール
一方 ハヤト・ロレンソは、雨を苦手とするのか?
開幕戦での勢いは隠れてしまい1分6秒と苦しい状況となる
PP(ポールポジション)争いを演じる
ハヤ・ブーとユメカ・スカーレット
タイムアップ直前にアタックに入ったハヤ・ブーが
54秒421をマークし
PPを確定させた!
2番手に遅れる事 1秒507差でユメカ・スカーレット
3番手はメイカ・ジュリエット
4番手にハヤト・ロレンソとなった。
更に ヤ・スーシ VS シラ・ガミーノの戦いは
圧倒的な存在感!
圧巻の変質者スタイルにより軍配はヤ・スーシとなった。
続いて74Daijiro チャレンジクラスのセッション
各ピットでは、監督であるパパ ディレクターのママ達が
懸命にアドバイスを送る
家族一体となり取り組むモータースポーツの原点といえよう
ライダーは、その言葉を全て受け止め心を落ち着かせる
KIDSライダーと言えども立派なGPライダー
ハートはHOT!頭はクールにしてコースイン!
若干のアドバンテージがあるのはイロハ・クリスティーン!
雨でも物怖じしない その性格は
三井学級No'1と言っても過言ではない
そのイロハ・クリスティーン8ラップ目に1分15秒をマークし
順応性の高さを魅せつける。
一方 オウガ・レイニー、ダイジロウは、今回が2戦目ながらも
マシンを着実に走らせていくその姿は、エキスパートライダーと
遜色がないと言っても良いだろう。
そのオウガ・レイニー!
イロハ・クリスティーンがタイムを叩き出した次のラップに
1分10秒986を叩き出した!
ダイジロウも そこにマシンを入れ込みたい所なのだが
今一つタイムが伸びずタイムアップ直前に1分23秒を叩き出すのが
精一杯となった。
チャレンジクラス 予選結果は
PP オウガ・レイニー
P2 イロハ・クリスティーン
P3 ダイジロウとなった
ただ このクラスの一番怖い所は、決勝で一気に形勢が逆転する所
順応性の高いKIDSライダーは、いつ化けるか分からないのだ。
午前中最後のセッションとなるMiniGP1クラスのTTがスタート
鎖骨がポッキリと逝ったフク・ナンチェが4Stマシンへ
スイッチしての参戦!
遠征ライダーオサム・シュワンツがコンディションを逆手にとり
一気にトップを奪うのか?
絶対王者ニシム・ラッケンジが貫録のPPを決めるのか?
激しく降る雨 刻々と変化していく霧
各チームともタイミングモニターを見ながらスタートを待つ
セッション開始直後に好タイムを叩き出したのは
遠征ライダーのオサム・シュワンツ!
48秒831と初のウェットコンディションに上手く対応
このタイムがターゲットタイムとなり各車一気にペースアップ
タイミングモニターで確認していたライダー達も一斉にコースイン
激しい雨と風の中 マシンを限界までプッシュさせる
オサム・シュワンツのタイムをクリアしてきたのは
フリー走行で転倒を喫したニシム・ラッケンジ!
9ラップ目に43秒145をマークしタイムボードの一番上に
それを追う様に更にペースを上げて行くライダー達
10ラップ目に こちらも遠征ライダー DANが
46秒878をマークし意地を魅せつける
鎖骨ポッキリのフク・ナンチェは、マシンスイッチが思う様に行かず
40秒代後半を行ったり来たりで苦しい展開
タイムアップまで残り3分 ここで最後のアタックに突入するのは
カルロス・サカイーラ!
雨が苦手と言いながらも47秒445をマーク
2012年 最終戦でポディウムを獲得し今一番
勢いのあるシロ・マンシェルが46秒316を叩き出し暫定2位!
ここで動き出したのが開幕戦3位のタケ・ウッチーニ!
タイムアップ直前に44秒283をマークし2番手を奪い返した!
非常に難しいコンディションの中 行われたMiniGP1クラス
予選結果は、以下の通り
PP ニシム・ラッケンジ
P2 タケ・ウッチーニ
P3 シロ・マンシェル
P4 DAN
P5 カルロス・サカイーラ
P6 オサム・シュワンツ
P7 フク・ナンチェ
P8 ワキバ・オーとなった
決勝は大荒れとなるのか?
激戦のMiniGP1クラス
レインコンディションのレースにドラマを刻むのは誰だ?
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記事 mini-motoGP.com番記者
写真 シラ・ガミーノママ
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