感動の決勝ヒート スタート!

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午後の休憩を挟み、いよいよ決勝レースが始まる。

mini-bikeGPでは決勝前に最後の調整に向け

各クラス10分間のフリー走行枠が用意されている。

三井学級の2人は、走行の少なさを少しでもカバーする為に

精力的にラップを重ねていた

ア・セリーノはファイナルを変更しての走行

デブデブ・ストーナーは、悩みながらもセット変更をせず

コース攻略のみに全精力を注ぐ

決勝スタート前 両者のコメントが取れた。

 

#8 ア・セリーノ

「ファイナルを高速側に変更したんだけどOKかと言われると

難しいYO!もう少し時間が欲しいYO

でも、これが遠征の宿命だから仕方ないYO

少しでもポジションアップを目指すYO!」

 

#16 デブデブ・ストーナー

「コース自体の攻略もやっと見え始めた所だね。

ア・セリーノと同じで時間が欲しい所だ。

マフラーを中低速型に変更したんだけどマッチングに対しては

60パーセントと言った感じだね。

スタートを決めて上位を狙うよ!」

 

2人共 セットに苦しみながらも

決勝へ向けてのモチベーションは高い様だ。

 

コース上では、各クラスの決勝レースが展開され

KIDSクラスでは、A-ONE GPにも参戦中のTaiyoAoshiが参戦!

初参戦となるAoshiだがリズムが上手く取れないながらも

快調にラップを重ね2位を獲得!

このクラス優勝は、急成長のTaiyoが制した。

 

そして一際目を引くクラスがある。

StSTクラスだ。

車体、排気量共に若干大きくグリッドに並ぶ姿は壮観!

 

 

IMG_1149.JPG基本形体はノーマルを保つもののマフラー変更により

そのサウンドは腹の奥底に響き渡る。

三井学級の2人は初めて見るこのクラスに釘付けだった。

レースは二転三転とトップが入れ替わる激しい戦い。

最終ラップまでもつれた このクラスを制したのは

HOBBYサーキットをホームとする 宮崎レーシングTamaki

嬉しい初優勝となった。

この勢いでSt-Spも制するのか?

 

PM14時 

いよいよ三井学級2人が登場するSt-Spクラスの決勝!

ボーっと空を見つめ集中力を高めるア・セリーノ・・・

いつものルーティーンで集中し

ゲートオープンを待つデブデブ・ストーナー・・・。

アナウンスと共にゲートオープン!

長州の男!いざファイティングロードへ!

フォーメーションラップを終えスタートを待つ・・・。

17台が並ぶグリッドは華やかである。

フラッグが高々と上がり・・・

決勝スタート!

上手くスタートを決めたア・セリーノ!

平凡なスタートを決めたデブデブ・ストーナー!

ア・セリーノは集団を掻き分けイン側をキープ

対するデブデブ・ストーナーはスタートで2台交わしイン側へ

行きたいのだが大渋滞発生!

高速の1コーナーを大外から勝負を掛け一気に4,5台をパス!

前には1台を挟みア・セリーノが居る

ア・セリーノの背後にピタリと付けたのは

AONE、ナチュラにも参戦する

大分の転倒王!ワー・タナベ!

その直後 ワー・タナベア・セリーノが接触!

フラつくア・セリーノだが ココは堪えた!

だが・・ワー・タナベは堪えきれずに お約束の転倒!

マシンが大混戦の2コーナーを塞ぐ!

直後を走るデブデブ・ストーナー!

万事休す!!!!

避けられるか!?

     ・・・・・・・・・・。

デブデブ・ストーナーは、ワー・タナベのマシンに乗り上げ空を飛んだ・・・。

飛べない豚が空を飛んだ瞬間だった。

 

「飛べない豚は、ただの豚だ」

           そう言ったデブデブ・ストーナー

空を飛んだ事によりハイレベルな豚決定

高々と空を飛ぶ豚と赤いマシン・・・

いや、紅いマシンと言った方がシックリくるだろう。

正しく「紅の豚」。

 

紅いマシンは縦に回転・・・

 

紅の豚も縦に回転・・・。

 

クルリンパ・・

セーフテーィゾーンに激しく落下する

観客からは悲鳴が上がる!

紅の豚は・・・

いやデブデブ・ストーナーは大丈夫か?

起き上がろうとするデブデブ・ストーナー!だが・・

また仰向けに倒れた。

デブデブ・ストーナーは薄れゆく意識の中で思った・・・

「部屋を掃除してきたのがいけなかったのか・・・」と。

コースではレッドフラッグが振られ一時中断!

各ライダーはピットに入る。

ア・セリーノが校長の下へ!駆け・・・寄らない。

椅子に座り ゆっくりと一休み。

学級崩壊が決定的となった瞬間だ。

コース脇に横たわるデブデブ・ストーナー校長

オフィシャルが駆け寄り声を掛ける!

「ヘイ!豚?豚?ピッグ?ユーアンダースタンヅ?」

胸を強く打った為 息が出来ないが軽く頷きOKとアピール。

担架が用意されが運ばれて行く。

 

鹿児島だけに「黒豚養豚場」に・・・ではない!

3人のオフィシャルがを運ぶのだが上半身を2人

下半身を1人・・・

その下半身を担ぐのは、Taiyoパパ。

※ Taiyoパパ談

「いやぁ・・・罰ゲームかと思いましたよ!」

 

相当な重量らしい・・。

ピットへと運ばれた豚は意識、呼吸ともに正常に戻り

メディカルチェックを受ける。

「右手動きますか?」

 

右手を動かす豚・・・

 

「いや、前足じゃなくて右手!」

 

「いやいや・・・それ手です。」

 

といったやり取りが行われたかは定かではないが

オフィシャルのOKとの判断により豚は放牧された。

ピットに戻ったデブデブ・ストーナーは、マシンを見て

再スタートは無理と判断。

St-Spクラスはリタイヤとなった。

mini-motoGPライダー1人となったア・セリーノに期待が掛かる

30分の中断を経て再びグリッドに付くエキスパートライダー達。

仕切りなおしの再スタート。

2度目のフラッグが上がり・・・

スタート!

スタートを決めた9番手スタートのア・セリーノは2つポジションを上げ

更に上位を目指す!

オープニングラップを7番手で通過し6番手のマシンをロックオン!

 

IMG_1134.JPGのサムネール画像ジリジリと差は詰まるのだが・・・

決定機は見出せず淡々とラップを重ねる

その頃 トップグループでは激しいバトルを展開!

ダブルウィンを目指すTamakiも背後に

ピタリと付けられながらもハードプッシュ!

最終ラップ5コーナーで2位のマシンがインを差しトップを奪取!

かと思ったのも束の間 冷静にクロスラインで再び前に出るTamaki

そのまま最終コーナーを抜け宮崎レーシングTamaki!

 嬉しいWウィン達成!

ア・セリーノは、6位のマシンの背後に

ピタリと付ける所まで追い詰めるも

交わす事が出来ず7位でチェッカーとなった。

これでmini-motoGPの遠征は終了・・・。

??????

ピットに戻ったア・セリーノは信じられない光景を目の当たりにした!

あの短い間に・・・

紅いマシンがレースに出れる程に修復されているではないか。

 

IMG_1150.JPG更にその横にはレーシングスーツに着替えた・・

いやデブデブ・ストーナー校長が!

 

ア・セリーノ「出るんですか?」

 

デブデブ・ストーナー

「諦めたらソコで全てが終わりなんだ。

       走れるマシンがあるなら俺は行くよ!

           それが長州魂であり三井学級の男なんだ!」

 

グッと涙ぐむア・セリーノ「校長・・・・。」

両脇のピットからも「出るんですか?」と声を掛けられる程である。

ボロボロになったシートカウル(座る部分)には

「折れない心」と書かれている。

今までに無い心意気を感じさせるデブデブ・ストーナー校長。

ヘルメットを被りゲートオープンのアナウンスを待つ

デブデブ・ストーナー校長ア・セリーノが声を掛けた。

ア・セリーノ 「頑張って下さい!」

 

三井学級の師弟愛ここに復活!

コクリと頷くと同時にゲートオープン!

他のライダーからも声援が送られた。

モンスターマシン相手に手負いのはドコまでやれるのか?

そっとマシンに手を当てるデブデブ・ストーナーは、ささやく・・・

 

NSR・・・傷つけて悪かった・・・」

 

何処かで見た漫画のシーンである。

グリッドに付きスタートを待つデブデブ・ストーナー

日の丸が高々と上がり・・・

オープンクラス決勝スタート!

スタートを決めたデブデブ・ストーナーだが

オープンクラスのマシン相手では

前に出る事が出来ない!

一気に差が開くものの諦めずに前を追う紅の豚!

後ろからもモンスターマシンが迫る!

オープニングラップを4位で通過。

 

IMG_1143.JPGそしてピットでは・・・・

なんと!デブデブ・ストーナーグッズ1番人気の団扇

ヒラヒラと舞う!

デブデブ・ストーナーは思った

 

「バスケット・アイランドで こんな応援を受けるなんて・・・」

 

俄然 やる気が出るデブデブ・ストーナー!

だが・・・3位のマシンとは差が広がって行く

それを見守るア・セリーノは呟いた

 

「西郷どん!校長に力を・・・。」

 

ボロボロのマシンでストレートを駆け抜けるデブデブ・ストーナー

悲壮感すら感じられるのだが

諦めないガッツある走りは、新しい三井学級の幕開けを感じさせる。

この走りを伝えたい・・・

この気持ちを伝えたい・・・三井学級の生徒達へ。

その思いだけでラップを重ねていく。

 

IMG_1142.JPGレースはファイナルラップへ。

トップではカズキング様がオープンクラスのマシンと

激しいバトルを展開し

観客を魅了し栄光のチェッカーとなった。

オープンクラスを制したのは、Noma

StSpを制したのは、カズキング様

そしてデブデブ・ストーナーは一歩届かず4位でチェッカーを受け

チームスタッフは涙を流しながらピットへ迎え入れた。

ボロボロのマシンをア・セリーノに渡しスタッフとガッチリと

握手を交わすデブデブ・ストーナー

ア・セリーノは・・・

「こ、このマシンで戦っていたなんて・・・。

校長!あんた男だYO!」

と言ったかは定かではない。

 

真上を通過するジャンボジェット機を見上げるデブデブ・ストーナー

「熱い戦いが終わった・・・黒豚食べたいな・・・」と呟いた。

 

レポートはエンディングへ

 

       mini-motoGP番記者 (デブデブ・ストーナー)

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